骨太な洋館・・・土崎駅~JR東日本 奥羽本線
三角屋根に飾り窓のファサードを見せるこの駅舎は、冬の厳しい日本海側らしく玄関にマスクをしたような雪囲いを設けている。
秋川駅の北隣の駅で、古くからここには車両基地が置かれていた。
新潟の新津駅舎をスケールダウンしたような首を肩に埋ずめたようなその「かたぶとり」系のプロポーションは、ともに鉄道の町の駅という共通点を持っている。
大正十年(一九二一)十月に二代目として建てられたもので、秋川港まで引き込み線が分岐する秋川の裏玄関でもあった。
かつてのハイカラ駅舎は外壁を白い新建材で補修され、すっかり厚化粧になってしまった。
おまけに正面の明かり採りにはニセモノのステンドグラスがはめ込まれ、待合室にはタコ焼き屋が開店するなど内部はかなり改造されているが、七十年を経た建物はなお健在である。
付近には清酒の名前にもなった高清水の霊泉や秋川城堀があり、ここが秋田の名の起こりになっている。